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【ジブリ風】久石譲さんっぽいピアノソロの作り方【作曲】

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ジブリっぽいピアノソロの作り方

ジブリっぽいピアノソロの作り方

どうも、ムセキ(@nagoyakampo)です。趣味で作曲をしていて、過去には市販されているゲームに曲が採用されたこともあります。

少し前からジブリ風(久石譲さん)っぽい音楽の作曲に挑戦していて、10曲位作ってコツが解ってきました。ネットで色々参考サイトがありますが、それに加え、自分の分析で新しく解ったこともあります。

久石譲さんの音楽は、他のメジャーな日本のポップスや洋楽にはあまり用いられない特徴があり、その特徴を押さえることで、スタジオジブリ作品を代表とする久石譲ワールドが生まれます。

本記事は、(あくまで自己流ですが)ジブリ(久石譲さん)風のピアノソロを書く方法について解説しています。和風且つ、独創的なジブリ風ピアノソロを書いてみたい方は、ぜひお読みください。

本記事は、以下の構成になっています。

ジブリ風ピアノソロのメロディライン

ジブリ風ピアノソロでのコード

ジブリ風ピアノソロの楽曲構造

ジブリ風ピアノソロのコーダ部分

ジブリ風ピアノソロの作例

さいごに

ジブリ(久石譲さん)風のピアノソロは、聴きやすくかつ独創的で、色々と特徴があります。その辺りを、本記事にて詳しくご紹介していきます。

少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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ジブリ風ピアノソロのメロディライン

Museki
ジブリ風のメロディラインは、ペンタトニックという特殊な音階を使用して作られています。

ジブリ音楽を作っておられる久石譲さんは、ペンタトニックという特殊な音階を頻繁に使用されています。その中でも、「和音階」と呼ばれる日本の民謡に使われている音階を好まれます。

この辺りの事は、以下の記事に詳しく書かせていただいています。ピアノソロ作曲のキモになりますので、ぜひご一読ください。

ジブリ風メロディの作り方
【ジブリ風】久石譲さんっぽいメロディの作り方【作曲】

基本的にはピアノソロの場合、右手高音部がメロディライン担当になります。ですので、5本の指が届く範囲と動かし方を考えながらメロディフレーズを組んでいくと良いでしょう。

只、歌モノや管楽器等と違ってブレス位置は気にする必要がありませんので、その辺りは自由に組んでOKです(歌モノへの流用を考えている場合はブレス位置も入れて考えます)。

ジブリ風ピアノソロでのコード

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ジブリ音楽のコードは四度堆積和音(よんどたいせきわおん)を中心とした特殊な和音が使用されています。

ジブリ音楽を作っておられる久石譲さんは、そのコードに四度堆積和音という特殊な和音を頻繁に使用されています。

四度堆積和音は、通常は三度の間隔で音を積み上げて和音を作っていくのに対し、四度で音を積み上げて和音を作っています。

その為、適度な濁りが生まれ、メロディラインと共に独特なジブリ映画の世界観を構成しています。

ジブリ音楽のコードについては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

ジブリ風コード進行
【ジブリ風】久石譲さんっぽいコード進行の作り方【作曲】

ピアノソロでは、コード部分は右手のメロディラインの下でハモリ部と、左手が受け持ちます。

コードの重要部分である一番高音部分をメロディライン4度下に作り、左手部分にて五度音程を被せると、手軽に四度堆積和音っぽい響きが出来るので便利です。

また、メロディラインが鳴っていない部分で伴奏を入れる等、合いの手も入れて作っていけば、非常に技術レベルの高い曲を作ることが出来ます。

ジブリ風ピアノソロの楽曲構造

Museki
ジブリ音楽の楽曲構造は、何パターンか特徴があります。

ジブリ音楽に限らず、器楽曲は大体が対比構造を持って作られています。久石譲さんの場合、その対比方法が大きく分けて「調性の対比」と「リズムの対比」の2つになります。

その辺りの特徴について、以下の記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。

ジブリ風コード進行
【ジブリ風】久石譲さんっぽいコード進行の作り方【作曲】

ピアノソロの場合、あまり複雑な構造は必要ではなく、Aセクション、Bセクション、Cセクションと最後コーダ部があれば十分です。

各セクションを組み替えてループさせ作っていけば、すぐに一曲出来上がります。簡単ですのでオススメです。

ジブリ風ピアノソロのコーダ部分

Museki
コーダ部分がピアノソロ作曲の中で一番難しい所になります。

ピアノソロのコーダ(エンディング)は、音量を徐々に絞っていく「フェイドアウト」という簡単な方法が使えませんので、「曲を譜面上で着地させないといけない。」という制約が生まれます。

この制約が結構しんどい所で、組み方次第では曲を台無しにしてしまうこともあります(フェイドアウトばかりでもどうかとは思いますが)。

正直なところ申しますと、トライ&エラーを繰り返すしかないです。しかし、4つ程コツがありますので、それらをご紹介します。

コーダ作曲のコツ①「リタルダント」

リタルダントというのは、「だんだんゆっくり」という意味で、音楽記号で「rit.」と表記されます。フェイドアウトは音量でしたが、速度をゆっくりとして終わりを演出する訳です。

ピアノソロでは非常に有効な手になります。

コーダ作曲のコツ②「繰り返し」

セクション終わりの1~2小節を2~3度繰り返して、コーダを作る方法です。昔からある方法なので古臭い感じもしますが、上手くアレンジしながらダサさを抑えて使っていくと良いでしょう。

コーダ作曲のコツ③「ロングトーン」

コーダ作曲のコツ③は、ロングトーンです。例えば、Aセクション→Bセクションと続いてAセクションに戻る場合、接続としてロングトーンで終わるCセクションが必要になる場合があります。

1セクションが8小節なら、接続のセクションは4小節程度です。コーダ部でも、そのCセクションをそのまま(若しくは少しアレンジして)使用し終わらせる方法があります。

いつも使える方法ではありませんが、使える時は使える方法です。

コーダ作曲のコツ④「コツ①~③を組み合わせる」

最後のコーダ作曲のコツは、今までご紹介したコツ①~③を組み合わせる方法です。今までの経験では、①と②の組み合わせが一番合わせやすい印象です。是非、お試しください。

後は、とにかく数を作って技術修練するのが近道です。自分自身がそうだったのですが、コーダ作曲が苦手でも、諦めずに続けて作っていけば、必ず良いコーダが書けるようになります。

ジブリ風ピアノソロの作例

Museki
ムセキ作曲のジブリ風ピアノソロをご紹介します。

ここまで、ジブリ風ピアノソロの作曲ポイントをお話してきました。これらのポイントを押さえながら作曲していくことで、ジブリ風楽曲を簡単に作れるようになります。

「実際に、どんな曲が作れるの?」と思った方も見えるかもしれません。そんな方のために、実際に僕が作ったジブリ風ピアノソロをご紹介します。

【商用可・無料音楽素材】ジブリ風ピアノソロ【フリーBGM】

こちらのページに僕が作った曲がありますので、是非聴いてみて下さい。色々パターンを変えて作りましたので、参考にしてみて下さい。

さいごに

Museki
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。

今回は、ジブリっぽいピアノソロの作曲についてご紹介しました。あくまで僕が分析した結果ですので、 もっと違った技法が使われている可能性もあります。

もし、そのような僕が見つけられなかったテクニックがありましたら、教えていただけると助かります。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

少しでも参考になれば幸いです。

他記事でも、「ムセキノオト」では無料音楽素材の提供やコラム、レビュー等を書いています。ごゆっくりお楽しみ下さい。

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それではまた!ムセキ(@nagoyakampo)でした。

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