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【Lo-fi Hiphop】環境音やノイズの選び方入れ方について【Chillhop】

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どうも、ムセキ(@nagoyakampo)です。趣味で作曲をしていて、過去には市販されているゲームに曲が採用されたこともあります。

少し前からLo-fi Hiphopの作曲に挑戦していて、20曲位作ってコツが解ってきました。最近は、自分でも各種サブスクにてLo-fi Hiphopアルバムを配信しています。

Lo-fi Hiphopは、環境音やノイズが楽曲中に入るという他には無い特徴があります。

しかし、その選び方や入れ方は決まった方法が提示されておらず、ビートメーカーやクリエイターがセンスで使っている状況です。

本記事では、僕なりにある程度環境音やノイズの入れ方についてまとまりましたので、それをご紹介していきます。

少しでも、参考にしていただければ幸いです。

本記事は、以下の構成になっています。

Lo-fi Hiphopでの環境音やノイズの役割

環境音やノイズを入手する方法

環境音やノイズの種類と効果

楽曲へ環境音やノイズを入れる方法

環境音やノイズの有無比較

さいごに

環境音やノイズが入るのは、Lo-fi Hiphopのジャンルならではです。

本記事で書かれいてるポイントを押さえれば、環境音やノイズの入れ方が解るようになります。是非、最後までお読みください。

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Lo-fi Hiphopでの環境音やノイズの役割

Museki
Lo-fi Hiphop楽曲に環境音やノイズを入れると、ストレスが低減します。

環境音やノイズを入れると、理由は解りませんが気持ちがリラックスしてストレスが軽くなります。

また、ヴィンテージな音となる事で、ノスタルジックな感じになります。

環境音の種類によって、その効果は色々あります。是非、お気に入りの環境音やノイズを見つけて下さい。

それらの環境音やノイズは、パソコンに保存しておくことで色々な曲に使えます。また、それらの音を探す事も楽しみの一つです。

是非、色々と集めてみて下さいね。

環境音やノイズを入手する方法

Museki
環境音やノイズを入手する方法は、録音と音源や素材のダウンロードがあります。

環境音やノイズを入手する方法として、「録音」と「音源や素材のダウンロード」の2つがあります。

メリットデメリットを含め、それぞれご紹介します。

録音

録音は、言葉の通りで自分自身が野外で録音する方法です。昔は録音というとテープレコーダーで、その音も決して良いものではありませんでした。

しかし、現代ではパソコンにWAVやMP3の方式で保存して置けるので、非常に楽になりました。

録音する方法は、スマートフォンに集音マイクをつける方法と、ICレコーダーを使う方法があります。

まずスマートフォンを使う方法です。

スマートフォンのマイクは基本的にモノラルで、曲に使うのは不向きです。ですので、以下の様な集音マイクをつけて、ステレオ録音する方法が良いでしょう。

ZOOM ズーム スマホマイク iPhone/iPad 用マイクMSステレオマイク 軽量コンパクトサイズ Lightningコネクター対応2021年発売 iQ7
ZOOM(ズーム)

次に、ICレコーダーを使う方法です。この方法のメリットは、スマートフォンをフリーで使えることです。ちなみに、僕はこのICレコーダーを使う方法で録音しています。

以下のICレコーダーがお勧めです。

また、録音するメリットとデメリットは以下の様になります。次にご紹介する「ダウンロードする方法」と比べてみてくださいね。

メリット

・オリジナルの環境音やノイズを使える(権利関係を気にしなくて良く、また、他には決して無い音となる)。

・曲作りの気分転換になる。

デメリット

・波形編集が面倒

・不要な音が入りやすく、録音環境や波形編集に気を使う(特に車の音等のエンジン音)

・時間がかかる

音源や素材のダウンロード

音源や素材のダウンロードは、ネット上にある環境音やノイズの音源や素材をダウンロードする方法です。

この方法は、昔は出来ませんでしたが、通信速度が速くなった現代なら簡単に可能です。

僕のお勧めは、cymatics社さんのLIFEという無料サンプリング素材です。これ一つだけで、Lo-fi Hiphopの環境音が賄えてしまう位です。

ダウンロードする為にはメールアドレスやある程度の個人情報を登録する必要がありますが、他の無料サンプル音源なども多数ありましたので登録してみても良いのではないでしょうか。

以下、音源や素材のダウンロードのメリットデメリットをご紹介します。一つ前にご紹介した「録音する方法」と比べてみてくださいね。

メリット

・高品質な音源が最初から使いやすい状態になっている。(波形編集の工程が省ける)

・楽

デメリット

・目的の音があるかどうかは解らないので、サンプリング音源内を探す必要がある

・オリジナルの音にはならない

・著作権等の権利関係のチェックが必須(大抵は曲中に使用する分には問題ない場合が多い)

環境音やノイズの種類と効果

Museki
環境音やノイズの種類で、効果が変わります。

環境音やノイズは、その音の種類によって効果が変わります。楽曲とのイメージもあるので、合わせるのにはセンスも必要です。

Lo-fi Hiphopによく使われる環境音やノイズをそれぞれご紹介します。

水の流れる音

水の流れる音は、Lo-fi Hiphopでは定番です。気分をリラックスさせる目的で使います。

種類は色々ありますが、小さな水の流れや、落ち着いた水の流れがお勧めです。逆に、激流の音や滝の音は合わない事が多いです。

雨音

雨音もLo-fi Hiphop楽曲では定番です。しっとりとした気分にしたい場合、リラックスさせたい場合、ノスタルジックな気分にしたい場合に使用します。

流水音と同じく、あまり激しい音はジャンル的に向きません。落ち着いた音を選ぶと良いでしょう。

後でご紹介する作例では、雨音を環境音として入れています。

波打ち際の音

波打ち際の音は、Lo-fi Hiphopだと少し風変りな環境音になります。僕の場合、作った曲が海を感じさせる場合に使用しています。

これも激しい波音は不向きで、チャプチャプとした穏やかな音がお勧めです。

雑踏の音

雑踏の音はノスタルジックな感じがしますので、そういった目的で使われる事が多いです。

個人的な好みかもしれませんが、車の音やその他エンジン音がなるべく無い方が使いやすいです。電車の場合、車外の音より社内のカタンコトンといった音の方がベターですね。

森林の音

個人的に一番好きな環境音が森林の音です。Lo-fi Hiphop楽曲に入れる場合、リラックス目的である事が多いです。

夏はセミの音がうるさくて録音できたものではないのですが、その他の季節なら録音しに行くと良いでしょう。

遠くに鳥の声や虫の鳴き声等が聴こえ、木々の騒めく音等も良い効果が出てきます。

レコードノイズ

レコードノイズは、Lo-fi Hiphopジャンルには無くてはならないノイズ音です。この音が入ると、一気にノスタルジックな感じになります。

iZotope Vinylという有名なVSTプラグインを使う事が多いのですが、出来れば本物のレコードノイズを複数サンプリング素材としてパソコンに保存しておいて使用するのが一番お勧めです。

というのも、Vinylのノイズはモノラルで真ん中しか鳴りません。その為、ノイズ単体で聴くと嘘くさく感じます(曲に混ぜると違和感は解りづらくなります)。

また、レコードは左右の溝の凹凸を針が読み取って音に変換しますので、ノイズでもステレオ差があります。機会があれば、是非録音してみてください。

楽曲へ環境音やノイズを入れる方法

Museki
環境音やノイズの楽曲への入れ方をご紹介します。

Lo-fi Hiphopの曲に環境音やノイズを入れる方法は色々ありますが、最も簡単なのは曲自体が出来上がってから最後に入れる方法です。

僕も基本的にこの方法で、曲を先に作っておいて、その後、曲の妨げにならない音量で入れています。

また、入れる時はレコードノイズと環境音をダブルで使用しています。

別にどちらか一方だけでも良いのですが、どちらも使用した方がよりレコードの音質に近づく為、その方法を取っています。

後、入れ方を学ぶのには、色々な曲を聴いて感覚を養う方法が一番近道です。YouTubeやSoundCloud、サブスク配信等でLo-fi Hiphop曲が色々UPされていますので、参考にしてみて下さい。

僕もLo-fi Hiphopアルバムを出していますので、良かったら聴いてみて下さい。

環境音やノイズの有無比較

Museki
僕が作ったLo-fi Hiphop曲に、環境音とノイズを入れてみました。

上の段落で色々お話してきましたが、最後に作例をご紹介します。

作例は、環境音とノイズが無いものと有るものを両方UPしています。是非聴き比べてみて下さい。

どちらもLo-fiな音ですが、環境音やノイズがある事で、よりノスタルジック感やリラックス感が増しています。

作例1(環境音&ノイズなし)

作例2(環境音&ノイズあり)

さいごに

Museki
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。

今回は、Lo-fi Hiphop楽曲に入れる環境音やノイズについてご紹介しました。色々とコツがありますので、少しでも参考になれば幸いです。

Lo-fi Hiphopの作曲については、こちらの記事でまとめていますのでご覧ください。

Lo-fi Hiphopの作り方まとめ【Chillhop】

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それではまた!ムセキ(@nagoyakampo)でした。

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