こんにちは、ムセキ(@nagoyakampo)です。趣味で作曲をしていて、過去には市販されているゲームに曲が採用されたこともあります。
今は、歌の無いインストゥルメンタルを中心に作曲していますが、過去にはボカロ曲等、歌詞のある曲を作っていました(サブスク配信、ゲーム内の曲としての採用実績もあります)。
歌のある曲にする為には、オーケストレーション(オケ)だけではなく歌詞も必要です。歌詞を書く「作詞」は、「作曲」とはまた違った難しさやコツがあります。
作詞について、自分自身はボカロ曲を作るまでは全く触ったことが無く、色々と調べて苦労しました。
ですので、まとまった情報があると同じ様に困っている方のお役に立てると思い、本記事を書くことにしました。
本記事の内容は「作詞を楽にするポイント。」で、以下の構成になっています。
譜割りを書き出す
言葉やイメージを書き出す
全体を俯瞰して注意点を書く
出来る所から作詞する
同じ語句や韻を踏む部分を優先する
さいごに
作詞作業は、ストレスや頭の煮詰まりとの闘いです。とにかく、効率を良くしてストレスフリーに近づけることが大切です。
本記事では、僕が作詞をしていて発見した、作詞作業を楽にする方法をご紹介しています。是非、真似してみてください。
少しでもお役に立てたら嬉しいです。それではご覧ください。
スポンサーリンク
譜割りを書き出す
作詞の時に譜割りを書き出すことは、非常に役立つ手法です。
基本的には、曲を聴きながらですが、細かく早いフレーズの時は、打ち込みデータを見て書き出すこともあります。
ここで注意ですが、譜割りを書き出す時は「音が入る」ように書き出します。例としては、「ラ」で歌えるように書き出します。
別に「タ」でも「ミ」でも「マ」でも何でもいいです(母音は音が続くので、避けた方が無難)。そうすることで、作詞の時に字数による言葉の選びミスが無くなります。
そして、作詞作業も基本的に平仮名で書いていきます。そうすることで、実際に歌った時とのズレを防ぐことが出来ます。それでは、譜割りのメリットについてお話していきます。
譜割りを書き出す主な理由は、以下の通りです。
構造の明確化
譜割りを書くことで、曲の構造やリズムが明確になります。これにより、歌詞がメロディとどのように一致するかを把握しやすくなります。
一貫性の確保
特に複数の歌詞がある場合、一貫性を持たせるために譜割りが役立ちます。同じメロディラインに対して、歌詞がリズム的に適切にはまるように調整できます。
創造性の発揮
譜割りを使うことで、歌詞の流れやリズムに対する新しいアイデアが生まれやすくなります。これにより、より自然で魅力的な歌詞が作れます。
修正が容易
譜割りを書き出しておくことで、後から歌詞やメロディを修正する際に、具体的にどの部分を変更すれば良いかがわかりやすくなります。
言葉やイメージを書き出す
作詞の際に思い浮かんだイメージや言葉を紙に書き出すことには、メリットが多くあります。創造性が上がり、完成度の高い作品を作り出すための大切なステップにもなります。
以下に、そのメリットを挙げてみます。
アイデアの可視化
書き出すことで、頭の中で漠然としたアイデアやイメージが具体的な形になります。これにより、どのような内容が曲に合うかを客観的に判断しやすくなります。
インスピレーションの促進
書き留めた言葉やフレーズから新しいアイデアが生まれることがあります。一つのイメージや言葉が他のアイデアを引き出すきっかけとなります。
記憶の補助
言葉やイメージを書き出すことで、忘れがちなアイデアを確実に保存できます。後で見返した時に、新たな視点でアイデアを再発見することもあります。
整理と構造化
思い浮かんだ言葉やフレーズを整理して書き出すことで、歌詞全体の構造を考える助けになります。これにより、歌詞が一貫して流れるようになります。
感情の表現
書き出すことで、自分の感情や思考をより深く掘り下げることができます。これにより、歌詞がより感動的で共感を呼ぶものになります。
修正と改善
書き留めたアイデアを見返すことで、より良い表現や言葉の選び方を見つけることができます。書き出したものを基に改良を重ねることで、歌詞の質が向上します。
全体を俯瞰して注意点を書く
作詞の際に全体を俯瞰して注意点にメモをつけておくことは、とてもメリットがあり、完成度を上げる手助けになります。以下に、その主要なメリットを挙げていきます。
一貫性の確保
メモをつけることで、歌詞全体が一貫しているかどうかを確認できます。イメージと実際の言葉がずれないように注意を払い、曲全体を統一感のあるものにする手助けになります。
構造の明確化
メモを使って曲の各セクション(イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、コーダ等)の役割や重要なポイントを整理できます。これにより、曲の構造が明確になり、より効果的な構成が可能です。
改善点の把握
メモをつけることで、どの部分に手を加える必要があるかを明確にできます。特定のフレーズやリズムがうまくいかない場合、改善策を考える際の参考になります。
アイデアの連携
メモをつけることで、作詞初期のアイデアとその後の新しいアイデアを統合しやすくなります。曲全体の流れを見ながら、新しい要素を効果的に組み込むことができます。
感情の表現
曲の中で伝えたい感情やメッセージをメモに記しておくことで、表現したい感情を的確に反映させることができます。これにより、より感動的で共感を呼ぶ歌詞が生まれます。
整理と効率化
作詞プロセス全体を整理し、効率化する手助けになります。メモを使うことで、次に何をするべきかが明確になり、作業がスムーズに進みます。
出来る所から作詞する
別に始めから作詞しないといけない、というルールも存在しませんので、好きなところから作詞を始めても問題ありません。
出来る所から作詞することは、以下のようなメリットがあります。
プレッシャーの軽減
最初から作詞の全体を完璧に仕上げようとすると、圧倒されることがあります。小さな部分から始めることで、そのプレッシャーを軽減し、気軽に進められます。
創造性の促進
曲の一部分でも完成させることで、自信が付き、新たなアイデアが生まれやすくなります。この積み重ねが全体の完成に繋がります。
プロセスの効率化
歌詞の一部でも完成していれば、それを基に他の部分を作り上げる際の参考になります。一つ一つの部分を完成させることで、全体の流れが見えやすくなります。
集中力の向上
小さなタスクに集中することで、集中力が高まりやすくなります。全体の流れを考えながら、部分部分を完成させることで、より効果的な作詞が可能です。
フィードバックの獲得
部分的にでも作品が出来上がると、他人からのフィードバックを早い段階で得ることができます。これにより、改良の方向性が見えやすくなり、完成度を高めることができます。
達成感の提供
一部分でも完成すると達成感が得られ、それがモチベーションの維持に繋がります。小さな成功体験が次へのステップを後押しします。
同じ語句や韻を踏む部分を優先する
作詞の時、同じ言葉を使う部分や韻を踏む部分を先に作るとは、いくつかのメリットがあります。以下に書いていきます。
テーマとメッセージの強調
反復する言葉や韻を踏む部分を先に決めることで、曲のテーマやメッセージが明確になります。これにより、聴衆に強い印象を与えることができます。
構造の確立
反復する部分を決めることで、曲の構造が明確になります。繰り返し使われる言葉やフレーズは、曲の骨組みを形成し、他の部分を埋める際のガイドとなります。
リズムとフローの改善
韻を踏む部分を先に作ることで、全体のリズムやフローが良くなります。韻を踏むことで、歌詞にリズム感が生まれ、聴き心地が良くなります。
創造性の引き出し
反復や韻を先に決めることで、他の部分の創作がしやすくなります。既に決まったフレーズや言葉を基に、新しいアイデアが生まれやすくなります。
記憶に残りやすい
繰り返し使われる言葉や韻を踏む部分は、聴衆にとって覚えやすくなります。
それらを優先して書いていくことで、言葉を効果的に配置することが出来、曲がより印象深く、記憶に残りやすくなります。
一貫性の確保
同じ言葉や韻を踏む部分を先に決めることで、曲全体の一貫性を保つことができます。これにより、歌詞が自然に流れるようになります。
さいごに
今回は、作詞講座第五回目ということで「作詞を楽にする方法。」についてお話ししました。
作詞はどうしても効率が悪く、ストレスが多くそこで悩んで作業がストップしてしまうこともしばしばあります。本記事でご紹介した方法が、貴方の作詞作業の手助けになれば幸いです。
それでは、ムセキでした。