どうも、ムセキ(@nagoyakampo)です。
別名義で10年以上前からVocaloid(ボカロ)を使って曲を作っています。
その経験を生かして、今回はヴァーチャルシンガーソフト「初音ミク」について詳しくご紹介します。
「初音ミクを買いたいけど、詳細が知りたい。」
って思っていらっしゃる方、お見えだと思います。
詳しいレビューは色々と検索すれば出てきますけど、実際に初めて扱う場合のポイントとかってあまり出てこないですよね。
また、「本当に今買って良いのか?」という問題もあります。正直に言うと、買っちゃいけない人も居ます。
僕は「買っちゃいけない人」じゃなかったので、10年以上前、初音ミクが出た当初に買いました。今でも、「買って良かったな。」と思っています。
10年以上関わってますけど、こういう買い物って中々出来ないんですよね。
でも、「買っちゃいけない人」は僕の周りにも居ましたけど、すぐに曲作りを辞めてしまいました。
その辺りも含めて、色々とレビューを書いて行きます。少しでも参考になれば幸いです。
本記事は、以下の構成になっています。
ヴァーチャルシンガーソフト「初音ミク」の簡単な紹介
初音ミクは買って良い?ダメ?
初音ミクの特徴
楽曲や動画の投稿について
初音ミクのデメリット
ボカロPデビューしよう!
今回の記事はちょっと辛口です。でも、その辛口にも耐えられるくらい優秀なソフトなので、購入を検討されている方は是非参考にしてみてください。
それでは、ご覧ください。
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ヴァーチャルシンガーソフト「初音ミク」の簡単な紹介
初音ミクは本当に有名なので、今更紹介は要らないかもしれませんね。ですが、長く使ってて解る事もありますので、その辺りを中心にご紹介していきます。
初音ミクは、ソフトが初めて出た当初から品切れの連続でした。凄く手に入り難かったと記憶しています。
代わりにMEIKOを買って、ニコニコ動画に投稿されている方も見えました。
ボカロPという言葉が初めて出来たのもその頃ですね。別の同人ジャンルからの流れで、ついたような気がします。
本当に熱に浮かれたような感じで、一個動画を上げれば数千HITは簡単に出るような時代でした。
その時代は、「ボカロの歌声は音痴」とされていました。ですが、後々に色々なソフトが出てくるに従って、「初音ミクは奇跡のソフト」と言われる様になりました。
「扱いが楽で、声も良い」という評価に変わっていった訳です。そしてボカロブーム到来。
初音ミクは、今までの音楽シーンを変えてしまいました。そして、本当なら埋もれてしまう才能が世に出るきっかけとなりました。
他にはこんなソフト無いですよね。
初音ミクは買って良い?ダメ?
自作曲のボーカルが欲しい→OK
初音ミクを歌わせたい→注意!
上記の通りです。
初音ミクを買って「ミクちゃんに歌ってもらいたい!さあ!曲作り始めよう!」という方は高確率で失敗します。
理由は単純です。初音ミクのファンであって、作曲が趣味じゃないんですよね。なので、曲作りがキツくなってすぐに辞めちゃうことが多いです。
曲作りにおいてのボーカルって、最後です。オケ音源が出来て、後は歌入れするだけ!ってなって始めて初音ミクを使うんですよね。
なので、そこまで行く前に挫折してしまうか、弱いオケしかつけられないんです。何と言うか、曲を聴くと解っちゃいます・・・。
それで、作曲が趣味の方の曲を聴いてため息を吐く→挫折、というパターンです。今は少ないですけど、ボカロブームの時はよく見ました。
繰り返しになりますけど、初音ミクを買ってOKな人は「作曲が趣味で、自作曲のボーカルが欲しい方」です。
もし、「初音ミクを歌わせたい方で作曲したことない!」という人は、「曲作りは大変だけど負けない!続ける!」という鉄の意志を持って買う様にしましょう。
初音ミクの特徴
①有名
②扱いやすい
③どんな曲でも歌える
④バンドルソフトが凄い
上記の4つ。本当に非常に優秀なソフトです。
順番に詳しくご紹介していきますね。
①有名
曲作りって、モチベーションが重要なんですよね。なので、曲を聴いてくれる人が多ければ多い程反応を貰えて、モチベーションが上がりやすくなります。
作った曲を聴いて貰いやすくなるというのが一番のメリット。ボカロブームの火付け役だけあって、人気はピカ一です。
そのアドバンテージがあると、凄く良いですよね。マイナーなボカロだと、こうはいきません。
②扱いやすい
データに対してのソフトの反応が非常に素直で扱いやすいです。声質が良いんでしょうね。
歌詞を入れただけのベタ打ちという状態でも、それなりに歌ってくれます。
他のボカロ(特に鏡音リン・レン、巡音ルカ等)だと、発音が駄目な場合やノイズ等がかなりあり、四苦八苦する事も多いです。
発音が悪いと音声編集ソフトで色々と細かい作業をしないといけませんので、そういうボカロはある程度慣れてデメリットを理解した上で買われた方が良いでしょう。
また、初音ミクはベタ打ちだけではなく、ガッツリとデータをいじる場合も非常にレスポンスが良いです。
僕はこのタイプで細かい歌声のデータまで見ていますが、特に問題となる様な所は無く非常に扱いやすい印象です。
また、歌声とオケ(伴奏)を合わせる場合も各歌声の音のバラツキが少なく、調整の手間を取られないのが良いですね。
「初音ミク」程扱いやすいヴァーチャルシンガーソフトは「IA Aria On The Planetes」「MEIKO」「KAITO」位しか僕は知りません。
③どんな曲でも歌える
これはリスナーやユーザーの耳が慣れたというのが大きいのですけど、初音ミクはどんな歌を歌っても「初音ミク」になります。
オールマイティに歌いこなせるというよりは、キャラが非常に強いからそうなる訳です。
人間というのは不思議なもので、全く新しいものより「少し違う」という安心と革新的なものを併せ持った状態を好みます。
なので、リスナーは「初音ミクの歌」という安心感と、それぞれの曲の作り手の「違い」を楽しめる事になります。
僕ら曲の作り手からすると、「ある程度の質が担保出来ている状態」になります。これは凄く大きいです。
ある程度の評価を底上げしてくれているという事になりますので、これは大きなアドバンテージになります。
そう言った意味での「どんな曲でも歌える」です。結果、他のボカロを使うより評価が上がりやすくなります。
④バンドルソフトが凄い
初音ミク、というよりクリプトン社のユーザー目線が凄いと言った方が正しいですね。
初音ミク単体だけでなく、DAW(デジタルオーディオワークステーション)と呼ばれる音楽制作ソフト、そのDAWで動くPIAPROスタジオというエディタが同梱されています。
ですので、初音ミクを買ってインストールすれば、すぐに曲制作が始められます。
これは、最初のバージョンで初音ミクが出された時の失敗が生かされています。「初音ミクさえ買えば、曲が作れる!」と思った人が凄く多かったんですね。
結局買っても他に色々と機材やソフトが必要と解って、結局使わずに置いておく、みたいな事が多発しました。
今はそれも改善して、本当に初音ミクを買えば曲が作れる状態になりました。クリプトンさんは本当に凄いですね。
楽曲や動画の投稿について
初音ミクを使った楽曲や動画の投稿にはポイントがあります。それは、
①PIAPROでの活動を主にする
②動画はYouTubeとニコニコ動画が中心
③音楽ブログと連携する
の3点です。一つずつ詳しくご紹介しますね。
①PIAPROでの活動を主にする
初音ミクを買ってPIAPRO(ピアプロ)に登録しない手はありません。メリットが非常に多いんですよね。
PIAPROに作品登録をしておくと、PIAPRO公式Twitterやブログ等で紹介して貰える事もあります。
また、YouTubeやニコニコ動画へ投稿した際も、紐づけが可能なので、相互にリンクを設定しておくと両方のアクセスが上がりやすくなります。
更に、公式コラボをはじめ色々なイベントもありますので、採用されると商用ルートに乗る事も出来ます。
僕も別名義で一曲採用になってPSPのゲームで使われ、そこから人脈を繋いでKARENT配信まで行く事が出来ました。
PIAPROに登録するメリットは他にもあります。動画を作って投稿するには、基本的にイラストが必要ですよね。
非営利に限りますけど、PIAPROの初音ミク等の投稿イラストも動画用素材として使用出来る場合があります(ライセンスは個別でご確認下さい)。
そういうイラストを使って動画を作ると、凄くスムーズですよね。また、コラボを立ち上げてイラストを募集する事も可能です。
初音ミクを買ったらPIAPROへの登録はマスト。お勧めです。
PIAPROはこちら↓
②動画はYouTubeとニコニコ動画が中心
初音ミクに曲を歌って貰って完成したら、次の作業は動画になります。動画を作って投稿して、やっと一曲完成という感じですね。
動画の投稿先は、現時点ではYouTubeとニコニコ動画がお勧めです。
上でご紹介したPIAPROは活動の中心ですが、やや集客力に劣ります。やっぱりYouTubeやニコニコ動画等の動画投稿サイトの方が集客力が上です。
なので、そこで視聴者を稼いで、PIAPROやブログ等にリンクをするという方法が良いでしょう。
そうする事で、相乗効果が現れます。複数のプラットフォームを上手く連携させながら運営していくという方法がベストです。
③音楽ブログと連携する
動画投稿前に、自分の音楽活動の拠点をネット上に作って動画投稿サイトやPIAPROと連携できる状態にしておきましょう。
これはとても大切です。例えば同人イベント等で作品を頒布する場合や何か告知がある場合、音楽ブログ等で告知するのが一番効果的です。
動画⇔音楽ブログ⇔PIAPROの連携が上手く行くと、それらの効果が全体に波及します。
音楽ブログの作り方は、
-
【副業で稼ぐ】ネット上に音楽ブログを作ろう!【お小遣い】
にて詳しくご紹介しています。どうぞご覧ください。
初音ミクのデメリット
当然、初音ミクにはメリットだけではなくデメリットもあります。デメリットは、
①権利面に注意
②新しいバージョンが後々出てくる
の2点。
詳しくご紹介しますね。
①権利面に注意
権利面に制約があり、商用で使う場合は別途許諾が必要になります。
とは言っても、クリプトン社さんも色々と考えて下さってて、同人活動等での頒布の許諾はシステム化されています。
また、ネット上での公開は特に許諾は要らない状態です。
野放しにしてしまう訳にもいかず、中々難しい所を色々とバランス調整しながらされています。
PIAPROや動画投稿でのシステムは今は本当に整備されていますし、伝手を広げれば商用ライン(TV、ゲーム、有料音楽配信等)に初音ミクの名前を出して乗せる事が出来ます。
以前よりは緩くなっていますので、その辺りは自分の音楽活動に照らし合わせてどうやって行けば良いかを決める事が大切です。
「商用での使用を考えていて、もっと規約の緩いもの」は、別の会社より「IA Aria On The Planetes」が出ています。
詳細は、
-
【商用可】IA Aria On The Planetesを詳細レビュー。【Vocaloid】
にてご紹介しています。どうぞご覧ください。
②新しいバージョンが後々出てくる
これはどのソフトでもそうですけど、後々にもっと良いバージョンが出てきます。初音ミクも、新しいバージョンが何回も発売されています。
なので、古いものを買っても・・・と思うかもしれません。でも、逆に考えると「機会ロス」を防ぐためには買って曲を作るしかないんですよね。
また、初音ミクの歌声は古いバージョンであっても綺麗に発音していますので、僕はその分の差は実力でカバーできると考えています。
機会ロスの方が勿体ないので、長く使う事が決まっていればこの問題はあまり気にしなくても良いでしょう。
ボカロPデビューしよう!
今までで、初音ミクのメリットデメリットをご紹介しました。もし「自分なら使える!」と自信があれば、是非是非買ってボカロPデビューしましょう。
音楽活動、特にイベント等で自分の作品を手渡し出来ると本当に嬉しいですよ。仲間も出来ますし、お勧めします。
初音ミクはファンも多いので、ボカロPを始めるにはもってこいのソフトです。
さいごに
今回は、ヴァーチャルシンガーソフト「初音ミク」の詳細レビューをお届けしました。
長年使ってますけど、ホント良いソフトですね。お勧めですので、是非是非、使ってみて下さい。
お勧め音楽機材やソフトシンセ等は、
-
【DTM・作曲】おすすめ音楽機材・ソフトシンセ・音源まとめ
のまとめ記事からが便利です。
他にも、「ムセキノオト」では無料音楽素材の提供やコラム、レビュー等を書いています。ごゆっくりお楽しみ下さい。
それではまた!ムセキ(@nagoyakampo)でした。