
ムセキ所有のIA Aria On The Planetes
どうも、ムセキ(@nagoyakampo)です。
10年以上前からVocaloid(ボカロ)を使って曲を作っています。
今回は、商用Vocaloidの「IA Aria On The Planetes(以下、IA)」について、詳しくご紹介します。
「IAを買いたいけど、詳細が知りたい。」
「IAってどんなボカロ?」
って思っていらっしゃる方、お見えだと思います。
IAを実際に使ってみないと解らない事も沢山ありますので、その辺りも含めてご紹介しますね。
どんな歌声なのか解らないと思いますので、実際に僕が作った曲も聴けるようにしています。少しでも参考になれば幸いです。
本記事は、以下の構成になっています。
商用利用可能なVocaloid
安定の歌唱力
初音ミクと同レベルの扱いやすさ
ネームバリューがある
欠点はデータベースが古い事
IAを買って、曲を作ろう!
IAは優秀なボカロなので、凄くお勧めです。僕も愛用しています。
まずは、記事を読んでみて下さいね。
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商用利用可能なVocaloid

IAが商用可能とする根拠はこちら。
「商用可能」かどうかって、想像以上に大きいんですよね。最初に読んでビックリしました。普通は、同人等の頒布(はんぷ:広く行き渡らせる事)を除いて許諾を個別で得る必要がありますので。
例えば、「カフェ音楽を作って売りたい」「自分の曲をブログで流して、そのページに広告を貼って収入を得たい。」等、お金を得る事って色々とありますよね。
商用不可の場合、まずこれらは制限がかかると思った方が良いです。「音楽は自由だ!」っていう考えもありますけど、現実には権利関係で色々と面倒です。
そういう権利関係が緩いのがIAの一番のメリット。初音ミクを始めとする他社のボカロには無い特徴ですよね。
これは、曲を作る上では凄く大きいアドバンテージです。
安定の歌唱力

IAの歌声データベースは、歌手のLIAさん(Wiki )が元になっています。ですので、凄く落ち着いた美しい大人の声が魅力。
初めてこの歌声を聴いた時は、ボカロでも凄いのが出てきたなあ!と思ったものです。
実際にどんな声なのかは、実際に体験して貰うのが一番です。まずは下の2曲をお聴きください。
The Last Fantasy
Far in the distance
2曲共に、歌声が聴き取りやすい様にピアノとコンガのみの伴奏にしています。
深みのある声で、凄くハッキリと発音出来ていますよね。これがIAの歌声の特徴です。
実は、バラードの様なスローテンポの曲に耐える程声の良いボカロって中々無いんですよね。どうしても、歌声が曲に負けてしまうものが多いです。
この2曲はかなり歌声データをいじっていますが、ベタ打ちでもまあまあ滑舌の良い発音で美しい歌声になります。
初音ミクがアニメ声なのに対して、IAは落ち着いた声なので、丁度対照的な位置づけになります。2つ買っておけば、良い感じで使い分けが出来ます。
IAの落ち着いた声はジャズやボサノバと言ったカフェ音楽に合うので、そう言った意味でも商用音楽にお勧めできます。
初音ミクと同レベルの扱いやすさ

ボカロブームの火付け役である「初音ミク」をご存じだと思います。初音ミクの長所の一つに、「扱いが非常に楽」というのがあります。
Vocaloidソフトはソフト間のバラツキが非常に大きく、発音の精度によってデータ作成とその後のミキシング、マスタリングが全然違ってきます。
使った印象は、IA、初音ミク、MEIKO、KAITOは優等生、鏡音リン・レン、巡音ルカは中々のじゃじゃ馬です。
また、他のボカロの様に変な癖の無い、素直さがIAにはあります。落ち着いた声だからそう感じるのかもしれませんね。
ネームバリューがある
ボカロというと、初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカをはじめとするクリプトン社製のものが有名です。
ですが、他社製のボカロの中でIAはトップクラスの知名度があります。
ボカロのネームバリューというのは非常に大事で、「どのキャラクターの歌声か?」で視聴数が全然違ってきます。
基本的には、有名な程人気が出ます。なので、出来るだけ有名キャラのボカロを使用する方が良いでしょう(只、「このキャラが好きで好きでたまらない!」という事ならそのボカロを選べばOK)。
そういう意味でも、IAは優秀なボカロだと言えます。
欠点はデータベースが古い事

IAの長所ばかり述べていますが、もちろん欠点もあります。上記の通りで、「データベースが古い」というのが欠点ですね。
発売されて大分経ちますし、Vocaloid3エンジンなので後々に出たものに比べてどうしてもデータベースの質は落ちます。
只、そうであってもここまで綺麗な声で滑舌が良ければ、充分に今でも通用します。
結局の所、どれだけVocaloidエンジンが進化してもデータ作成が悪ければ出来上がりも悪い訳で、その辺りは十分腕でカバーできるレベルです。
今でもボカロ曲の有名どころはVocaloid2エンジンのものが多いですし、Vocaloid3エンジンは2エンジンの欠点をある程度克服したものなので、僕はあまり不便を感じません。
また、IAはネームバリューがありますし、商用利用可能というメリットも考えると十分にデメリット部分をカバーしているのではないでしょうか。
IAを買って、曲を作ろう!

ここまで、IAのメリット・デメリットをご紹介しました。実際、僕が使っていても不満は殆どありません。また、長く使って思い入れが出来れば、細かい特性も解ってきて作曲レベルも上がります。
歌声は綺麗、扱いやすい、商用利用可能というのはホント良いです。是非是非、IAを使って曲を作ってみて下さいね。
VocaloidシリーズはTiny Vocaloid Editorという制限付きソフトが付いていますが、フル機能使うには別売のVocaloid Editor4が必要です。一つ買えば、色々なボカロを一括管理出来ます。
お持ちでなければ、購入を検討してみて下さい。
また、IAには別売の歌声データベース「IA ROCKS -ARIA ON THE PLANETES-」もあります。アップテンポの曲ならこちら。
「両方まだ持っていない」という方は、ダブルパックもあるようです。全く持っていない方はこちらも要チェック。
さいごに

今回は、「IA Aria On The Planetes」の詳細レビューをお届けしました。
僕は音楽機材やソフトを買う時に、コストパフォーマンスを重視します。IAは長く使えますので、買って正解だったなあという
印象です。ホント、良いボカロなので僕自身、自信を持ってお勧め出来ます。
是非是非、使ってみて下さいね。
お勧め音楽機材やソフトシンセ等は、
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【DTM・作曲】おすすめ音楽機材・ソフトシンセ・音源まとめ
のまとめ記事からが便利です。
他にも、「ムセキノオト」では無料音楽素材の提供やコラム、レビュー等を書いています。ごゆっくりお楽しみ下さい。
それではまた!ムセキ(@nagoyakampo)でした。