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【おすすめ】代表的なマルチ音源ソフト2種類を徹底比較!【レビュー】

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マルチ音源を比較!

マルチ音源を比較!

どうも、ムセキ(@nagoyakampo)です。

パソコンで音楽を作る時に「これが無いと作れないよ!」というモノの一つに音源ソフトがあります。

音源ソフトというのは、DAW(作曲ソフト)に読み込ませるシンセサイザーの事で、これが無いと音が出ません。

この音源ソフトは、無料のもの、有料のもの、本当に色々とあります。

「沢山あり過ぎて、どれを選んで良いか解らない。」

と思ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、現在ムセキがメインで使用しているマルチ音源ソフト「IK MULTIMEDIA社 SampleTankシリーズ」「Native Instulments社 KOMPLETEシリーズ」を比較してご紹介します。

マルチ音源ソフト(以下、マルチ音源)というのは、正式名称が「マルチティンバー音源」と言い、沢山の音が一個のソフト音源に入っているものを言います。

まずはマルチ音源を買って、そこから各専用音源を買うのがスタンダードな流れになっています。

尚、僕の持っているバージョンはちょっと古くて、

IK MULTIMEDIA社:SampleTank3

Native Instulments社:KOMPLETE7

となっています。それぞれ、現行はバージョンが上がっており、今はもっと良いものが手に入ります。

マルチ音源は結構高いので、両方実際に持っている方は中々居ないのではないでしょうか。

両方持っている自分に対し、「昔の自分、作曲に命かけてたんだなあ。」と呆れ半分関心半分です。

本記事では、メリットデメリットを比較しながら「どんな方にどんな音源が良いか?」というのもご紹介しますので、貴方の音源選びの参考にして頂ければ幸いです。

それでは、どうぞご覧ください。

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マルチ音源:IK MULTIMEDIA社「SampleTankシリーズ」レビュー

SampleTankのインターフェース

SampleTankのインターフェース

Museki
SampleTankシリーズは「使いやすい、軽い、値段も安め」と3拍子揃った、コスパの高いマルチ音源です。

現在、低速ノートPCでメインで使用しており、ムセキノオトにUPした最近のピアノソロはほぼSampleTank3の音です。その中の一曲をまずはお聴きください。

 

非常にバランスよくまとまった音になっています。大体、こういう質感の音色が並んでいますので、とても使いやすい音源と言えます。

SampleTankのメリットとデメリットをまとめますと、

メリット

①インターフェースが使いやすい

②処理が軽め

③値段がそこそこ安い

デメリット

①音質はそれなり

②拡張性がやや乏しい

となります。詳しく解説していきますね。

メリット

①インターフェースが使いやすい

SampleTankのインターフェースの優れている所は、その操作性にあります。

上の画像を見て頂ければ解る通り、16個の音色が設定できる仕様で、どの音色が何処に配置されているか、というのが一目瞭然です。

作曲という作業は目に見えない領域で作業する事が多く、ウィンドウも多くなりますので、基本的に画面がゴチャゴチャしています。

ですので、SampleTankの様に画面がまとまっていますと、作業スペースの確保という意味でも非常に有難いです。

②処理が軽め

KOMPLETEシリーズに比べ、Sampletankは処理が軽いです。

CPUやメモリの必要スペックもそうですが、データ量自体がそこそこなので、ある程度早いパソコンであれば音楽制作が可能です。

ノートパソコンなんかでも製作できますので、モバイル環境にもおすすめの音源と言えます。

③値段がそこそこ安い

KOMPLETEシリーズに比べて値段が安く、コストパフォーマンスに優れます。ですので、初心者が初めて買うマルチ音源としては最適です。

これ一つ買っておくと、セミプロレベルまで使えますので、そういう面から見てもお得と言えます。

デメリット

①音質はそれなり

音質は悪くはありませんので、普通に使えますが、プロ用のKOMPLETEシリーズからしますと若干見劣りします。

言葉には言い表しにくいのですが、音の艶が少し少な目、さっぱりとした音です。

もしかしたら、「これ位の音なら気にならない」「充分高音質だよ?」と思われると思われるかもしれません。

ちなみに、私はSampletank位の音質で十分満足出来ています。モバイルで簡単に曲が作れるという部分が気に入っていて、現在メインで使っています。

②拡張性がやや乏しい

音を追加する事が出来ないという訳ではなく、IK Multimedia社以外の会社やユーザーが作成した音源が無いという事です。

基本的に音色を追加しようとすると、IK Multimedia社のものだけになります。

この辺りは、KOMPLETEシリーズに軍配が上がりますね。

おすすめするユーザー

おすすめするユーザーは「初心者~セミプロの方」、若しくは「作曲スピードや使いやすさ優先のプロの方」です。

やはり、何と言っても使いやすさ、バランスの取れた音色群というのが大きいですね。曲のスケッチにも向いていますので、そこまで曲を煮詰めず、サッと作る方にオススメです。

そういう意味では、ノートパソコンで作曲されている方向けの音源とも言えます。

また、マルチ音源の基礎を学べますので、初心者~セミプロの方まで幅広く使えます。ホビー用の音源として見た場合はピカ一の出来栄えです。

これからPCでの作曲を始めたい方、軽くて使いやすい音源を探されている方に特にオススメです。

オーディオデモをIK MULTIMEDIA社のHPにて聴く事が出来ますので、是非お聴きください。

IK MULTIMEDIA社のHP(製品情報のソフトウェアからSampleTank4のページに行くとあります。)

Sampletankを買われる際は、ダウンロード版よりAmazonや楽天等からの製品版の購入をお勧めします。

ダウンロード版の場合、データ量が大きく、ダウンロードに何時間もかかるという苦行と、もしハードディスクが吹っ飛んだ場合にデータが残らないという地獄が待っています。

IK MULTIMEDIA アイケーマルチメディア ソフト音源 SampleTank 4
AIUEO

*IK Multimedia社製の製品をお持ちの方は、クロスグレードがお勧めです(対象外の製品もありますのでご注意ください)。

マルチ音源:Native Instulments社 「KOMPLETEシリーズ」レビュー

KOMPLETEのインターフェース

KOMPLETEのインターフェース

Museki
KOMPLETEシリーズは、プロ用の製品の中で一番選ばれているもので、その中に入っているKONTAKTというのがマルチ音源となります。

私の使っているKOMPLETE7は、現在据え置きのデスクトップPCに入っています。別名義でよく使用しており、やはり音の良さが際立っています。

その中の一曲を、音質確認用に短く編集してみましたので、お聴きください。

 

お聴き頂いた通り、KOMPLETEシリーズは非常にクリアで音質が良い音源です。プロの方が好んで使われるというのも納得がいく出来というのをお解り頂けたのではないでしょうか。

KOMPLETEシリーズのメリットとデメリットをご紹介します。まとめますと、

メリット

①音が良い

②拡張性が高い

③専用音源もバンドルされている

デメリット

①重い

②高い

③使い方にクセがある

となります。詳しく解説していきますね。

メリット

①音が良い

もう、何と言っても「音が良い。」これに尽きます。まあ、プロ仕様の音源なので当たり前と言えば当たり前ですね。

自分自身の技術さえあれば、市販の音楽CDレベルのクオリティも目指せます。入っている音色も生音に非常に近いものが多いので、本当に音を追求出来る音源だと言えます。

私がKOMPLETE5を買った当時は、Sampletank2で曲をメインで作っていたので、その音質の差に驚きました。

アーティストや音楽制作のプロの現場で一番使われているだけはあります。

②拡張性が高い

KOMPLETEシリーズにバンドルされているKONTAKTというマルチ音源は、様々な会社が専用音源を発売しています。

ですので、欲しい専用音源があった場合は、その音源を買う事で、どんどんと追加する事ができます。この点も、プロに選ばれる理由となっています。

Sampletankの場合はこの点が弱く、音色追加は出来ますが、基本的にIK Multimedia社の作った音がメインになります。

③専用音源もバンドルされている

KOMPLETEには、KONTAKTというマルチ音源以外にも、MASSIVE(シンセサイザー)やSESSION STRINGS(弦楽器)等の専用音源がバンドルされています。

ですので、買っていきなり専用音源が使える事になります。特にMASSIVEの音はPerfumeやトランス系音楽にもよく使われていますので、市販のCDでも耳にする機会が多い音源です。

いきなり即戦力のハイクオリティな音源が使えるというのも、KOMPLRETEシリーズのメリットになります。

デメリット

①重い

何と言っても重い。処理の重たさもあり、更にデータ量も半端ないです。インストールにも物凄く時間がかかります。インストールは一日がかりになる事もあります。

パソコンの必要スペックも高く、ゲーム用PCの様な激速PCじゃないと動かないという事も考えられます。

そういうパソコンが用意できるのであれば、この点はクリア出来ます(最初から音楽制作PCを組む場合や、非常にハイスペックなPCを持っている場合等)。

②高い

Sampletankシリーズに比べて、値段が高いです。ですので、初心者やこれから作曲をはじめようという方には敷居が高い製品です。

KOMPLETEがどういった音源かを解って、それでも音質や拡張性等を加味して「買いたい!」と思う様な、「KOMPLETEシリーズしかない魅力」が解る方向けだと言えます。

逆に、そういう魅力が解る方にとっては、安い買い物かもしれません。

③使い方にクセがある

上の画像で解る通り、KOMPLETEはモジュールタイプのインターフェースになっています。

楽器単位でシンセサイザーを把握しますので、ウィンドウが非常に多くなるという特色があります。

ですので、ディスプレイは大きいものを選んだ方が音楽制作がしやすいです。ノートPCで画面が小さいと、その実力を十分発揮できないかもしれません。

音源自体、Sampletankシリーズの様にまとまってワンタッチで変えられるという感じではありませんので、少し使い方に癖があると言えます。

只、これは慣れも大きいですので、作曲の作業が熟練するに従って解決していく問題でもあります。

拡張性が高いという事の裏返しでもありますので、「この様な使い勝手は仕方がないのかな。」という印象です。

おすすめするユーザー

おすすめするユーザーはセミプロ~プロの方です。音楽制作PCを用意出来る位、音楽に命かけている方にお勧めする音源です。

やはり、何と言っても音の良さ、拡張性の高さというのが大きいですね。曲をじっくりと煮詰めて、少しでも良い作品を作る事に惜しみないコストをかけられる方にお勧めです。

本当に音は良いので、「(良くも悪くも)プロ用音源」と言えます。

無料バージョンがNative Instulments社のHPからダウンロード出来ますので、お試しで使ってみられる事をお勧めします。

Native Instulments社のHP(KOMPLETE STARTという名前で、ダウンロードにはユーザー登録が要ります。)

もし有料版を買われる際は、ダウンロード版よりAmazonや楽天等からの購入をお勧めします。

Sampletankもそうですが、KOMPLETEシリーズは輪をかけてダウンロード版はデータ量が大きいです。

その為、Sampletankシリーズよりも長くダウンロードに時間がかかりますし、ハードディスクが飛んだ場合にデータが残らないので地獄を見ます。

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Native Instruments
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何物にも代えがたい音の良さを追求するなら、KOMPLETEシリーズ一択です。

さいごに

Museki
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。

今回は、僕が持っている2つの系統のマルチ音源をご紹介しました。本記事が、貴方の曲作りの助けになれば幸いです。

お勧め音楽機材やソフトシンセ等は、

音楽機材・ソフトシンセ・音源まとめ
【DTM・作曲】おすすめ音楽機材・ソフトシンセ・音源まとめ

のまとめ記事からが便利です。

他にも、「ムセキノオト」では無料音楽素材の提供やコラム、レビュー、まとめ記事等を書いています。ごゆっくりお楽しみ下さい。

それではまた!ムセキ(@nagoyakampo)でした。

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