どうも、ムセキ(@nagoyakampo)です。趣味で作曲をしていて、過去には市販されているゲームに曲が採用されたこともあります。
少し前からLo-fi Hiphopの作曲に挑戦していて、20曲位作ってコツが解ってきました。最近は、自分でも各種サブスクにてLo-fi Hiphopアルバムを配信しています。
Lo-fi Hiphopのベースはかなりシンプルで、ポイントを押さえるだけで簡単に作ることが出来ます。
しかし、気をつけないとLo-fi Hiphopの感覚が出てきません。その辺りも含めて、今回の記事を書いて行こうと思います。
少しでも、参考にしていただければ幸いです。
本記事は、以下の構成になっています。
Lo-fi Hiphopで使われるベースの音質
Lo-fi Hiphopで使われるベースの種類
Lo-fi Hiphopで使われるベースラインの特徴
Lo-fi Hiphopで使われるベースにかけるエフェクト
Lo-fi Hiphopベースの例
さいごに
Lo-fi Hiphopのベースは、曲自体を下支えする部分です。
シンプルで簡単ですので、その分しっかりと打ち込んでいきましょう。
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Lo-fi Hiphopで使われるベースの音質
まずは、Lo-fi Hiphopで使われるベースの音質についてご紹介します。
この音楽ジャンルは、ゆったりとリラックスした曲調ですので、ベースも主張しないシンプルなものが好まれます。
ですので、音自体も柔らかくて尖っていないものを選びましょう。
ロックで使われるエレキベースやトランス等で使われるTB-303系統のベースは、Lo-fi Hiphopというジャンル自体に合わないので使用しません。
また、ベースラインもあまり動かさず、大人しいものが良いでしょう。
Lo-fi Hiphopで使われるベースの種類
上の段落でご紹介した通り、Lo-fi Hiphopで使われるベースは「柔らかく尖っていない音」が好まれます。
ですので、サイン波を元にしたシンセベースやウッドベース(アコースティックベース)のサウンドがよく使われます。
個人的には、シンセベースよりウッドベースの方が音の広がりがあるので好みです。どちらのベースでも良いので、暖かくて深みのあるサウンドを目指しましょう。
Lo-fi Hiphopで使われるベースラインの特徴
Lo-fi Hiphopで使われるベースラインは、そのジャンル特性に合わせ、シンプルでリラックスしたものを選びましょう。ループするパターンが多いです。
例として、ルート音と5度音を使ったシンプルなパターンがよく使われます。
また、小節の初めはそのコードのルートを選ぶ場合が殆どですが、メロディラインが切れたタイミングで合いの手のようなノートを入れる場合もあります。
この部分でも、あまり極端に動かさずに、上下のノートを行ったり来たりしたり、コード内で動かしたりして、あまり派手にしないように気をつけます。
また、ドラムとベースのリズムがしっかりと合うように、タイミングを調整します。
ポイントは、「バスドラムの音はベース音と同じ」ということです。ベース音もリズムを刻みますので、曲全体の雰囲気を壊してないかを確認しながらシンプルなラインを心がけます。
Lo-fi Hiphopで使われるベースにかけるエフェクト
Lo-fi Hiphopのベースにかけるエフェクトは、通常の曲とは違い、柔らかくザラッとLo-fiになるようなものにします。
よく使われるエフェクトを以下に挙げ、ポイントを書いていきます。
コンプレッサー(Comp.)
音量のばらつきを抑えます。ポイントはあまり強くかけすぎないという所です。
オケの他パートに、ピアノやギター等ダイナミクス(音量の強弱)を残さないといけないものがあり、それと合わせる為にベースもコンプレッサーで音を潰し過ぎないようにします。
イコライザー(EQ)
ベースが他の楽器とバランスよく混ざるように、EQで調整します。
高音域は思いっきり削って、低音域も少し削り、中音域を少し持ち上げることでLo-fi感が出てきます。
ローパスフィルター(LPF)
高音域をカットして、柔らかい音にします。EQで削っても良いです。
他のオケと聴き比べ、調整していきます。
サチュレーション(Comp. or Dist.)
アナログ感を出すために、軽く歪ませます。サチュレーションは、系統的にはコンプレッサーやディストーションと同じになります。
真空管エフェクトや、iZotope Vinylの様なLo-fiエフェクトでもOKです。非力なPCだと、Vinylを使うと処理が重たくなる可能性が高い為、シンプルに真空管エフェクトを使うのが良いでしょう。
また、それも厳しい場合は、サンプリングレートを落とすとサチュレーションと同じ様な効果を出す事が出来ます。
リバーブ(Rev.)
空間感を出すために、少しだけリバーブを加えます。
リバーブは、通常ドラムやベースにはかけないものですので、ここでも、ほんの少量で十分です。もし音が濁るようなら、全くかけなくてもOKです。
Lo-fi Hiphopベースの例
上の段落でご紹介したポイントを踏まえてLo-fi Hiphopベースを作ってみました。作例ではシンセベースを使用しています。
他のパートと簡単にですが合わせたバージョンも載せておきますので、聴き比べてみてください。僕は、いつもはLo-fi化等はパート打ち込みが終わってから行いますが、ここでは解りやすくするために、既に処理しています。
作例1
ベースのみの作例です。あまり他のジャンルとの違いが解り辛いかもしれません。
基本的に4小節毎の繰り返しですが、8小節目は次のセクションへのつなぎ目になりますので、少しだけ変化させています。
作例2
ドラム、ピアノと合わせたもの。この作例のように、オケと混ぜた時のバランスを考えてベースラインを作ると良いでしょう。
合わせた時、ベースの音は大きくなりがちなので、ボリュームを絞って他パートと上手くミキシングしていきます。
さいごに
今回は、Lo-fi Hiphopのコード進行についてご紹介しました。
ベースは、ドラムと合わせて曲の下支えをするパートですので、慎重に組み上げていきましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
Lo-fi Hiphopの作曲については、こちらの記事でまとめていますのでご覧ください。
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Lo-fi Hiphopの作り方まとめ【Chillhop】
ちなみに、僕もLo-fi Hiphopアルバム「PURIFY」を各種サブスクにて配信しています。既にサブスク音楽配信の会員でしたら、追加料金はかかりませんのでぜひ聴いてみてください。
他記事でも、「ムセキノオト」では無料音楽素材の提供やコラム、レビュー等を書いています。ごゆっくりお楽しみ下さい。
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【初心者向け】作曲のコツまとめ
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それではまた!ムセキ(@nagoyakampo)でした。