
ボカロPになる為に必要な機材やソフトについて
こんにちは、ムセキ(@nagoyakampo)です。
趣味で作曲をしていて、過去にはボカロ曲が市販されているゲームに曲が採用されたこともあります(PSP「初音ミク -Project DIVA-」の「猫なキミ」:774P名義)。
また、サブスク等でボカロ曲を配信しています(774P名義)。
今は歌の無いインストゥルメンタルを中心に作曲していますが、昔自分がやっていたボカロP(Vocaloid等のバーチャルシンガーソフトを使用して曲を作り発表する人)について、詳しく書いておこうと思い立ちました。
今回の記事の内容は、「ボカロPに必要な機材やソフトについて。」です。Vocaloidを扱うボカロPに必要なものについて、詳しく掘り下げていきます。
本記事は、以下の順番になっています。
機材やソフトをコスパ良く揃えるコツ
パソコン
バーチャルシンガーソフト
DAW
音源・その他音楽ソフト
オーディオインターフェース
動画ソフト
入力用キーボード
楽器
さいごに
ボカロPに必要な機材は結構ありますが、いきなり全部良いものは揃えられません。
資金は限られていますので、コストパフォーマンスを高くして必要なものにお金をかけるのがポイントです。
本記事をお読みいただいて、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
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機材やソフトをコスパ良く揃えるコツ

ボカロPは、
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【Vocaloid】「ボカロPとは何か?」簡単に解説します!
にて説明させて頂いた通り、音楽制作をして発表しますので、それに関わる機材やソフトが必要になります。
ですが、お金が無限にある訳でもありませんので、コストパフォーマンス良く買って、無料で使えるものは無料で導入する必要があります。
言い換えると、上記の通り「必要なところにお金をかける」事が大切です。
ボカロPの活動に必要なものについて、以下の段落より一つずつ詳しくご説明していきます。
パソコン

ボカロPにとって必須なものの一つにパソコンがあります。単純に高スペックなものの方が処理速度が速いので良さそうですが、そうとも言えないのが難しい所です。
値段もありますが、ボカロPとしての活動スタイルによってもベストな機種が変わります。
例えば、独身で自由時間が沢山ある場合、自宅での曲作りがメインになります。
その場合は、デスクトップで処理速度の速いもの、若しくはノートパソコンでも据え置きタイプの大きいものが良いでしょう。
しかし、既婚で子供も居て、作曲時間が極端に少ない場合はどうでしょうか。
その場合、隙間時間で曲を作ることになりますので、処理速度は遅くなりますが、持ち運び出来るモバイルノートでバッテリーが長持ちするものが良いでしょう。
ちなみに、僕もモバイルノートを使っていて、何処でも音楽が作れるようにしています(ブログ執筆もあるので、余計にモバイルノートの方が良いです)。
上記の例のように、自分自身の生活スタイル、ボカロPとしてのスタイルに合ったパソコンを用意されると良いでしょう。
もちろん、作曲する為にはある程度の処理速度が必要です。Core i7でメモリが16GBあれば最低限はOKです。
バーチャルシンガーソフト

もしバーチャルシンガーソフトを全く持っていないようなら、「初音ミク」がイチ推しです。
ブームのきっかけになったというのもありますが、使い勝手が良いですし、ファンも付きやすいというメリットがあります。
クリプトン・フューチャー・メディアで固めるなら、追加のエディタソフトを買わなくて良い
で、他社Vocaloidも含めて考えるなら、
が良いでしょう。
NTの方が後発になりますので、製品自体の質は上です。しかし、Vocaloidではないので、エディターソフトが違います。詳しくは、
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【ボカロ調声のコツ&テクニック①】Vocaloid Editor & Piapro Studio紹介【ボーカロイド】
をご覧ください。
他社Vocaloidも購入を考えている場合は、V4xになります。ボーカロイドエディタを別に買って使うようにしましょう。
また、もう一つの僕のお勧めは、
です。これは、
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【商用可】IA Aria On The Planetesを詳細レビュー。【Vocaloid】
で詳しく解説していますが、商用利用等も自由に使える為です。ブログで作品をUP出来るので、非常に有難いです。
また、男性ヴァーチャルシンガーなら、
が素直な声で使い勝手が良いのでお勧めです。
他にも、力強い声で使い勝手が良いのが、
です。この4種類のバーチャルシンガーソフトがあれば、大体どんなジャンルでも対応させることが出来ます。
DAW

音楽制作をするには、デジタルオーディオワークステーション(DAW)をパソコンにインストールする必要があります。
DAWには色々と種類があり、有名どころだと、
Cubase
Studio One
FL Studio
Logic Pro
Cakewalk by BandLab
等があります。
基本的には行えることはそれほどどれも変わりありませんが、特色がそれぞれありますので、一つずつご紹介します。ご自分のスタイルに合ったDAWを選ばれると良いでしょう。
Cubase
Cubaseは、昔からあるDAWで、開発元はドイツのSteinbergです。現在はVocaloid開発元のYAMAHAの子会社で、Vocaloidとの相性が非常に良いのが特徴です。
プロユースのNuendoというDAWも開発しており、プロミュージシャンを目指すのであればコレ一択と言っても過言ではありません。
Studio One
アメリカにあるPreSonus社が開発したDAWです。比較的新しいのですが、使っておられるミュージシャンの方も見えます。
入門用グレードのStudio Oneが同じ会社のAudioBoxというオーディオインターフェースにバンドルされていることもあり、導入しやすいという利点があります。
趣味で活動するという方にお勧めです。
FL Studio
ベルギーのImage Line社開発のDAWです。ループミュージックが得意なDAWで、ダンスミュージックに特化しています。
EDM(エレクトリックダンスミュージック)をされる方に、使用率が高いソフトです。曲をループさせながら作れるので、音を聴きながら素早く曲が作れるのがポイントです。
Logic Pro
Logic Proは、アメリカのApple社が開発販売しています。つまり、macやiPadの為のDAWと言えます。Windowsではなくmacを使っている方はこちらを選ばれると良いでしょう。
Cakewalk by BandLab
Cakewalk by BandLabは、かつて「Sonar」と呼ばれていたDAWです。
Cakewalkは開発販売が色々な会社への譲渡が繰り返され、現在はシンガポールにあるBandLab社が開発するCakewalk by BandLabという名前になっています。
このDAWの凄い所は、本体の全機能が無料で使えてしまう所です(プラグインソフトは有料)。僕は元々Sonarユーザーだった為、このCakewalk by BandLabを使っています。
Cakewalk by BandLabについては、
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フリー(無料)のDAWはCakewalk by Bandlabがおすすめ!
の記事で詳しく解説しています。
音源・その他音楽ソフト

音楽制作では、DAWの他にも色々と音源をはじめとするソフトが必要です。それぞれ説明していきます。音源ソフト音楽制作には、DAW上のプラグインとして動作する音源ソフト等が必要です。
音源ソフト
音源ソフトは、一つ総合音源を持っておいて、自分の作る音楽ジャンルに合った足りない音源を買っていくと良いでしょう。
プロユースにも耐えられるものだと、
になりますが、高いので、
を買うとコストパフォーマンスが良いですね。
ピッチ補正ソフト
Vocaloidは音を外さないというイメージがあるかもしれませんが、意外と音を外してしまうこともあります。ですので、DAWでその外れた音を補正するソフトが必要です。
これは、買っておいた方が良いです。無料のものもありますが、質が良くないですので。お勧めは、
ですね。むしろ、このシリーズ一択といって良いでしょう。プロアマ問わず使われています。
オーディオインターフェース

オーディオインターフェースとは、音声の入出力を管理するための機器で、パソコンとマイク、楽器、スピーカーなどを接続するために使われます。
音楽制作においては、デジタル信号⇔音声の変換を行ったり、パソコンの負荷を減らしてレイテンシー(音の遅延)を最小限に抑えたり、音質を一定以上に保つという働きがあります。
部屋に据え置きして色々な楽器と繋げる目的なら、入出力が沢山付いたハイスペックモデルが良いでしょう。
また、外に出かけて音楽を作ることが多いなら、最小限の入出力だけあるモバイルタイプがお勧めになります。
以下に、簡単にお勧めのものをご紹介します。
ハイスペックタイプ
ハイスペックとは言っても、入門用の機種になります。家で音楽制作を行うことが殆どの方向けです。
モバイルタイプ
モバイルタイプは、持ち運び用に小さなものがお勧めです。その代わり、機能はハイスペックタイプに比べれば落ちます。
動画ソフト

動画ソフトは、YouTubeやニコニコ動画へ投稿する際に必要です。
無料のAviUtlもありますので、それをとりあえず使ってみて「行ける!」と思った時に評判の良いものを使ってみると良いでしょう。
最近はスマートフォンでも無料のものが出ていますが、やはり完成度を高めようと思うと、パソコンでの編集にした方が良いのではないでしょうか。
売れ筋は、
辺りですね。僕はAdobeのPremireを昔買って、それをずっと使っていますが、最近はAviUtlも併用することが多いです。
また、運よく良い絵師さん動画クリエイターと組むことが出来たら、ビジュアル系はそちらにお任せした方が良いです。良いものが出来ますので。
入力用キーボード

よく雑誌やテレビなんかで、音楽クリエイターのパソコンの前にキーボードがありますよね。
「あれで弾きながら曲作ってるのかな・・・。」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
自分で弾きながら入力するリアルタイム入力というものありますが、大多数はステップ入力といって一音一音弾いてゆっくり入力するか、若しくはマウスでポチポチ音符を置いて入力するかのどちらかです。
ですので、別に無くても良いと言えば良いです。あった方が音の確認が出来るので、まああった方が便利かな、という程度です。
ちなみに、僕は外出先で隙間時間を使って曲を作ることが殆どなので、入力用キーボードはありません。
買うとしても、持ち運びしやすい
を検討します。
家での音楽制作がメインであれば、入力用キーボードではなくシンセサイザーを置いた方がスペースの無駄が無くて良いですね。
楽器

音楽制作に楽器は必須ではありませんが、弾ける楽器があれば制作環境に組み込みましょう。
相性が良いのはギターですね。シンセサイザーも悪くないんですが、DAWはギター音源が全体的に弱く、どうしても打ち込み臭が残ってしまいます。
ギターが弾けるのであればその欠点をカバー出来ます。只、ギターの音は良くも悪くも目立つので、ボーカルを潰してしまわないよう気を付けてミックスしましょう。
さいごに

今回は、ボカロPになるためのお勧め機材やソフトについての詳しい解説でした。結構買うものが多いですよね。でも、無料のものを効率よく使って、楽しんでボカロP活動をしてください!
ボカロPになると、本当に世界が変わります。迷っている方は、ぜひチャレンジしてみてください。
それでは、ムセキでした。