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【ケルト音楽】アニメ「葬送のフリーレン」BGMの様な曲の作り方まとめ【民族調】

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ケルト・民族音楽の作り方

ケルト・民族音楽の作り方

どうも、ムセキ(@nagoyakampo)です。趣味で作曲をしていて、過去には市販されているゲームに曲が採用されたこともあります。

2023年秋放送のアニメ「葬送のフリーレン」のBGM、すごく良いですよね。最初に聴いた時、「サントラ出たら買おう!」って思ってしまいました。

また、サントラを買おうと思ったのと同時に、「こういう曲作りたいよなあ。」とも感じました。

自分はこういったケルト音楽、民族音楽には慣れているので作れるのですが、「もしかしたら作り方が解らず困っている方も見えるのかな?」と思い、作り方を書くことにしました。

ということで本記事の内容は、題名の通りアニメ「葬送のフリーレン」で使われている挿入曲のジャンルである「ケルト音楽」「民族音楽」の作り方です。

参考記事がある場合でも、すぐに解るようにしてあります。どうぞご活用下さい。

本記事は、以下の構成になっています。

ムセキ作曲のケルト・民族音楽ご紹介

ケルト・民族音楽に使われる楽器

ケルト・民族音楽のリズム

ケルト・民族音楽のコード進行

ケルト・民族音楽の音階

さいごに

ケルト音楽や民族音楽は、特徴的な癖があります。その癖を入れながら曲を作る事で、エモーショナルで素敵な音楽が作れますよ。

ムセキノオトの記事が、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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ムセキ作曲のケルト・民族音楽ご紹介

Museki
ムセキノオト管理人「ムセキ」が作ったケルト・民族音楽をご紹介します。

論より証拠で、僕が作った曲を聴いてみて下さい。ちなみに、公開しているものは全て、無料音楽素材として配布しています。

もし「曲は作れないけど、無料で使えるケルト音楽とかって無いかな?」と考えられている方が見えましたら、ご自由にお使い下さい。

Looking My Way

Wrestle!

【商用可・無料】ケルト・民族音楽系音楽素材【フリーBGM・youtube・動画】

本記事&参考記事に書かれているコツで、上記の様な曲が作れます。

ちなみに、上ですぐ再生出来る「Looking My Way」「Wrestle!」は任天堂Switchのソフト「KORG Gadget for Nintendo Switch」で作りました。

「KORG Gadget for Nintendo Switch」での曲の作り方は、以下の記事をご覧ください。

KORG Gadget for Nintendo Switch 記事まとめ
KORG Gadget for Nintendo Switch関連記事まとめ

また、「作曲初心者で、基本も知りたい!」という方は以下の記事をご参考下さい。

作曲のコツまとめ
【初心者向け】作曲のコツまとめ

それでは早速、ケルト・民族音楽の作り方についてご紹介していきます。

ケルト・民族音楽に使われる楽器

Museki
ケルト音楽や民族音楽で使われている楽器を使う事がポイントです。

当たり前の話ですが、ケルト・民族音楽に限らず特定の音楽ジャンルを作る時は、そのジャンルで使われている楽器を使う必要があります。

ケルト音楽ですと、大体以下の様になります。

メロディ:ティンホイッスル(パンフルート)、フルート、フィドル(バイオリン)、コンサーティーナ(アコーディオン)、オルガン、バグパイプ

メイン伴奏:ピアノ、ギター、オルガン、ハープ

サブ伴奏:ビブラフォン、グロッケンシュピール(鉄琴)、エレクトリックピアノ、ストリングス、ブラスセクション、シンセパッド

ベース:アコースティックベース

ドラム:アコースティックドラム

パーカッション:タンバリン、ウッドブロック

音源によっては入っていないものもありますが、似た様な楽器で代用してもOKです。あんまり難しく考えずに気楽に行きましょう。

ケルト・民族音楽のリズム

Museki
ケルト・民族音楽のリズムは、ダンスが基本となります。

ケルト音楽は、元々祭りなどで演奏された陽気なダンス音楽がルーツです。ですので、リズムも基本的にダンスのノリになります。

普通の四拍子の他に、三連符が基本のタッカタッカというノリの良いリズム等も使われます。

また、三拍子の様な曲も存在します。

この様なリズムのクセは、習作を何曲か作ってみると身に着きます。習うより慣れよ、ですね。

ケルト音楽を含む、民族音楽のリズムについては、以下の記事にて詳しくご紹介しています。是非ご覧ください。

民族音楽のリズムについてご紹介します!【作曲】

ケルト・民族音楽のコード進行

Museki
ケルト音楽のコード進行は、ノンダイアトニックコードを上手く活用する事がポイントです。

ケルト音楽は、終止にⅡmのノンダイアトニックであるⅡ(ハ長調ではD)だったり、ⅥmのノンダイアトニックであるⅥ(ハ長調ではA)を使用する事があります。

このノンダイアトニックは、終止だけではなくコード進行の途中にも出てくることがあります。

あまりにも入れ過ぎるとわざとらしくなってダサいのですが、要所要所でこの様な特殊なコードを使用する事で、ケルトっぽく民族音楽っぽくすることが出来ます。

ケルト音楽を含む、民族音楽のコード進行については、以下の記事にて詳しくご紹介しています。是非ご覧ください。

民族音楽のコード進行について
【ケルト・ワールドミュージック】民族音楽のコード進行について

ケルト・民族音楽の音階

Museki
ケルト音楽や民族音楽の音階には、普通のPOPSやROCKにはない特徴があります。

この段落では、ケルト音楽、民族音楽っぽいメロディラインを作る方法をお話します。

結論を書きますと、「要所要所でケルト音楽をはじめとする民族音楽の音階を入れていけばOK」です。

ですが、あまり使いすぎるとダサいので、スパイス程度に抑えながら使う事が大切です。自分自身での目安は「4小節で1~2個」です。

あまり使わなさ過ぎてもケルトor民族音楽っぽくは無くなりますので、バランスが難しい所です。

それでは、詳しくお話していきますね。

ケルト音楽をはじめとする民族音楽でよく使われる音階は、以下のものがあります。

ポイント

四七抜き

ドリアンスケール

それぞれ解説します。

①四七抜き

四七抜き(よなぬき)はペンタトニックと呼ばれる音階の一種です。和音階と呼ばれますね。

ケルト音楽や民族音楽での使い方は、日本の民謡のようにガチガチに使うのではなく「うっすらと混ぜる」という使い方がポイントになります。

具体的には、四抜きです。Ⅳ度(ハ長調ならファ)の音を使わずにメロディを作っていきます。また、絶対に使わないという事ではなく、たまにⅣ度の音を使うのがポイントです。

「何となく四抜きっぽいなあ」という位でOK。慣れればいくらでもケルトっぽいメロディが作れるようになります。

②ドリアンスケール

ドリアンスケールは、ジャズで言うモードと言い、クラシックではドリア旋法と言われます。

ドレミファソラシドだと、主音がレになります。「レミファソラシドレ」という音階を使います。

レミファソラまでは短調に聴こえ、シドレだけ長調に聴こえるのが不思議ですね。

この2つの調が合わさり、神聖な雰囲気を出す事が出来ます。オルガンで弾くと本当に教会っぽくなるんですけど、民族楽器で弾くと凄く味のあるメロディになります。

詳しくは、以下の記事をご覧ください。

ケルト音楽等のワールドミュージック(民族音楽)で使われる音階について

さいごに

Museki
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。

今回は、ケルト音楽や民族音楽について作り方をご紹介しました。

関連記事を含めて、作曲方法を身につけて頂ければ、アニメ「葬送のフリーレン」のBGMの様な曲が書けるようになります。

是非ご活用いただいて、作曲ライフを楽しんでくださいね!

他にも、「ムセキノオト」では無料音楽素材の提供やコラム、レビュー等を書いています。ごゆっくりお楽しみ下さい。

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それではまた!ムセキ(@nagoyakampo)でした。

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