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【ボカロ曲作ってみた②】メインの作曲作業(オケ作成)【Vodaloid】

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メインの作曲作業

メインの作曲作業

こんにちは、ムセキ(@nagoyakampo)です。

趣味で作曲をしていて、過去にはボカロ曲が市販されているゲームに曲が採用されたこともあります(PSP「初音ミク -Project DIVA-」の「猫なキミ」:774P名義)。

また、サブスク等でボカロ曲を配信しています(774P名義)。

今まで自分がやってきたボカロPや作曲活動についてのノウハウをブログ記事として残したのですが、今度は「自分で『ボカロ曲作ってみた』をやろう。」と思い立ちました。

実際に、まとめた記事の内容とどうリンクしているかもご紹介しながら、「実際にボカロ曲をどう作っているか」を皆さんにお伝えします。

第2回目は、「メインの作曲作業」です。オケをここで一気に作ってしまいます。

本記事は、以下の順番になっています。

作曲の準備

僕の打ち込みの方法

曲の構成を決める

メインメロディの入力

ピアノの入力

パーカッションの入力

ハープの入力

ギターの入力

ベースの入力

コーダ(エンディング)について

オケのミックス

ミスチェック

さいごに

ラフスケッチをしっかり作っておくと、ここの作業かかなり楽になります(とは言っても、時間はかかりますが)。実際に作っていった順番に沿って書いていきます。

本記事を読んで頂いて、少しでも参考にして頂ければ幸いです。

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作曲の準備

Museki
まずは作曲準備です。

普段、器楽曲を作る場合はKORG Gadget for Nintendo Switchだけで終わらせてしまうことが多いのですが、今回は久しぶりにボカロ曲を作るのでパソコンでの作曲準備をしていきます。

KORG Gadget for Nintendo Switchは、ヘッドホンジャックにヘッドホンを入れるだけで良いのですが、DAWはオーディオインターフェースの設定等、色々と作業箇所が増えます。

KORG Gadget for Nintendo Switchに慣れていると「面倒だなあ。」と思うこともありますが、音はやっぱりパソコン(DAW:Cakewalk by Bandlab)で作った方が良いですね。

Cakewalk by Bandlabのご紹介やこの辺りの作業については、

フリー(無料)のDAWはCakewalk by Bandlabがおすすめ!
作曲のコツまとめ
【初心者向け】作曲のコツまとめ

にて詳しくご紹介しています。是非お読みください。

また、メイン作曲の場合は、良いヘッドホンを準備します。僕が使っているのはSONYの「MDR-Z1000」というヘッドホンです。

これは元々モニタースピーカー用で作られているので、音の解像度が安物のヘッドホンとは全然違います。

作曲される方は、一つ持っておくことをお勧めします。

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僕の打ち込みの方法

Museki
基本的に僕の打ち込みはマウス入力です。

僕のDAWでの打ち込み方法は、基本的にマウス入力です。

一応ピアノを習っていたのでステップ入力も出来ますが、スペースが広く取れない為、マウスでポチポチ音符をピアノロールで入力しています。

マウスでの入力ですと自分の指定した所に確実に音符を打てるので、逆にミス修正が少なくなるメリットがあります。

また、曲の打ち込みは最初から順に作っていくというやり方を取っています。中にはサビをまず完成させる方も見えるようです。

これも人それぞれになります。

曲の構成を決める

Museki
作曲作業前に、大体の曲の構成を考えておきます。

曲のラフスケッチでは、一番までしか作っていません。

これを一曲に伸ばす為、簡単に曲の構成を考えます。今回の曲はボカロ曲になりますので、基本的なJ-POPSの形式で行きます。

つまり、

イントロ→Aメロ1→Bメロ1→サビ1→間奏1→Aメロ2→Bメロ2→サビ2→間奏2→サビ3→アウトロ

になります。1番はベースを入れず、2番でベースを入れて盛り上がりを作っていくという方法を取ります。

また、今回は「旅の楽団の演奏」というシチュエーションですので、楽器演奏に影響が出る転調は無しの方向で行きます。

メインメロディの入力

Museki
最初にメインメロディを打ち込んでいきます。

作曲の開始は、ドラム優先やコード優先、メロディ優先等がありますが、今回は歌曲なのでメロディから入力していきます。

どれを優先するかによって、曲調やジャンルと向き不向きがありますので、一番良いのは、それに合わせて作り方を変えていくことです。

これが、アップテンポな曲ならドラムから作りますし、ジャズなどコードが凝ったジャンルならコードから作っていくという方法が良いでしょう。

今回はラフスケッチがしっかり出来ているので、何も考えずそのまま入力していきます。

メロディは仮でフルートの音を当てていて、また、イントロではバイオリンを使用しています。両方共、KORG Gadget2のMarseilleを使用しています。

メロディ

イントロ

ピアノの入力

Museki
ピアノはメイン伴奏なのでしっかりと入力していきます。

ピアノという楽器は優秀で、音域が広くメロディもドラム替わりにも使えます。

今回の曲は、1番ではベースを入れず2番から使いますので、ピアノが曲全体を引っ張っていくような感じの伴奏にする方向で行きます。

パソコンにもKORG Gadget2が入っており、その中のSalzburgというピアノ音源が非常に優秀です。ですので、今回はそれを使用して作成しています。

パーカッションの入力

Museki
パーカッションを再構築します。

旅の楽団が演奏する、という設定なので、ドラムではなくパーカッションを使用します。

当たり障りのない所で、ボンゴやウッドブロック、シェイカー、タンバリン等が良いと思い、それでシーケンスを組んでいます。

1番サビに入るまでは静かに、そこから徐々に盛り上がる感じの構成にします。ラフスケッチはかなり適当に入れただけなので、一から組み直しました。

今回は、パーカッションでKORG Gadget2のGladstoneというVSTiを使用しています。音も良いですし、使いやすいですね。

ハープの入力

Museki
サブの伴奏にハープを使用します。

ワールドミュージック、異世界系のテイストを加えたい場合、そういう楽器を使うのがセオリーです。今回は、ハープを使用します。

メイン伴奏がピアノですが、その音を邪魔しないよう、音の隙間を縫って音を入れていきます。

また、今回のピアノは左に低音、右に高音が振られているので、ハープは左奥に配置しています。

ハープは、KORG Gadget2のMarseilleを使用しています。基本のVSTiプラグインで、KORG Gadget for Nintendo Switchにも入っています。

このチョイスは、SampleTank3で探したのですが、良いのが無かったというのが理由です。

ギターの入力

Museki
ギターもハープ同様、サブ伴奏として使用します。

ギターも、ハープ同様サブ伴奏として使いますが、ピアノの伴奏との兼ね合いで、右奥に配置します。どちらかというと中低音を補う目的で、アルペジオを入れていきます。

ギターはSampleTank3を使用しています。SampleTank3はどちらかというとアコースティックに強い音源になります。

ベースの入力

Museki
ベースは2番から入れていきます。

ベースは、曲構成の関係で一番では使用せず、2番から使っていきます。盛り上がりでベースの入れ方を変えています。

曲の盛り上がりは、基本的にドラムス(パーカッション)とベースでつけることが出来ます。それに合わせて他の伴奏の強弱をつけていくと上手くいきます。

ベースはアコースティックベースを使用します。コントラバスも考えたのですが、試したらあまり良くありませんでした。

ハープ同様にSampleTank3で探したのですが、良いのが無かったのでKORG Gadget2のMarseilleを使用しています。

コーダ(エンディング)について

Museki
コーダの良し悪しで曲の出来が決まります。

コーダ部は、作曲をもう一度最初からする位、労力がかかります。今回の曲では、「間奏2→サビ3→アウトロ」がコーダ部分になります。

「結果の8割は全体の2割によって生み出されている。」という「パレートの法則」と呼ばれる法則がありますが、作曲作業でもそれが適応されます。

ですので、今一度、気合を入れ直して打ち込んでいきます。

とりあえず、2番サビまではラフスケッチをそのまま繰り返せば良いですので、そこからが勝負になります。

簡単なコーダの作り方は、Bメロの伴奏とイントロのメロディ楽器を使ってBメロを改変する方法です。メロディラインを、イントロで使っているバイオリンで奏でます。

また、そのままサビ3になだれ込むと面白くないので、タメを作って終わりのサインを出します。流れを引き継いでアウトロにつなげ、アウトロではイントロを改変して終わります(後にオケの完成品を載せますので、ご確認ください)。

ちなみに、最後よくあるのがフェイドアウトですが、それはちょっと素人っぽくなるのでやらない方が良いです。バリエーションも増えず曲作りも上達しないので、お勧めしません。

オケのミックス

Museki
今回のオケのミックスは、あまり音圧を上げない方向にします。

ミックス段階でも、音の粒を揃えるためにコンプレッサーなどをかけるものですが、今回の曲はアコースティックなライブ形式なので強く音を潰すことはせずにダイナミクス(音の強弱)を大事にしていきます。

ジャンルによって方向性が変わるので何とも言えませんが、総じて生音系の楽器が多い場合は音圧を上げ過ぎない方が良いでしょう。

逆に、ロックやダンスミュージック等は音圧を上げて迫力を出す必要があります。

ミスチェック

Museki
ミスチェックが一番時間かかります。

打ち込みを一旦終えたら、ミスチェックをします。実はミスチェックが一番時間かかります。

とにかく、色々な再生環境で聴いてみて、音のバランスが崩れていたり、変に聴こえる箇所をチェックして修正していきます。

単一の再生環境でのみチェックするのは、ミスが残るので絶対に避けましょう。

ミスチェックを終えたら、オケの完成です。今回の曲は、以下のようになりました。

仮メロディで使ったフルートでも良い感じに聴こえるので、インストゥルメンタル楽曲として、

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で先に公開しました。是非ダウンロードしてみてください。

さいごに

Museki
ここまでお読みいただきありがとうございます。

今回は、曲のラフスケッチを踏まえてメインの作曲作業をご紹介しました。ご参考にして頂けると嬉しいです。

ボカロPになると世界が変わります。迷っている方は、ぜひチャレンジしてみてください。

ボカロP関連の記事は、

ボカロPになる方法まとめ
【Vocaloid】ボカロPになる方法まとめ【ボーカロイド】

にまとめています。是非ご覧ください。

それでは、ムセキでした。

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