
「ボカロPとは何か?」を解説します。
こんにちは、ムセキ(@nagoyakampo)です。
趣味で作曲をしていて、過去にはボカロ曲が市販されているゲームに曲が採用されたこともあります(PSP「初音ミク -Project DIVA-」の「猫なキミ」:774P名義)。
また、サブスク等でボカロ曲を配信しています(774P名義)。
今は歌の無いインストゥルメンタルを中心に作曲していますが、昔自分がやっていたボカロPについて詳しく書いておこうと思い立ちました。
今回の記事の内容は、「ボカロPとは何か?」です。「ボカロ(Vocaloid)を使って歌を作る人」という認識で間違いありませんが、もう少し詳しく掘り下げていきます。
本記事は、以下の順番になっています。
「ボカロP」とは
ボカロPに向く人の特徴
ボカロPに必要なもの
ボカロPになると世界が広がります
ボカロPになって人生を変えよう
さいごに
僕はVocaloidが流行り出した初期からボカロを使って作曲していますので、ボカロ界隈で起こったことをリアルタイムで経験しています。
その辺りも含めてお話出来ればと考えています。
少しでもお役に立てたら幸いです。それでは、お読みください。
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「ボカロP」とは

上でもお話しした通り、Vocaloidを使って曲を作る人を「ボカロP」と呼びます。
ですが、最近ではそれ以外にも「UTAU」等の音声合成ソフトを使って曲を作っている方もボカロPと呼ばれているようです。
PというのはProducer(プロデューサー)の略で、元々はアイマス(アイドルマスター)の分野で使われていた言葉です。
動画投稿サイトのニコニコ動画で、その流れから派生してVocaloidを使って曲を作り、投稿しているクリエイターのことをそう呼ぶようになりました。
その誕生経緯より、「ボカロPは自分でPを付けた名前で名乗るのではなく、誰かにつけてもらう名前。」という文化が生まれました。
僕も「774P」というP名がありますが、これもニコニコ動画で動画を見てくれた方が動画タグとしてつけてくれました。
その為、P名自体が付かなかったり、P名がついたのにも関わらずそれが定着しなかった等の理由で「~P」という名前ではないボカロPさんも見えます。
代表例は、ご存じ「ハチ」さんや「DECO*27」さんになります。
ボカロPに向く人の特徴

ボカロPに向いている方には特徴があります。以下にその特徴を上げてみます。
音楽が好き
読書が好き
解らないことは自分で調べて解決出来る
好きなことを続けることが出来る
言葉使いに注意を払っている
他のクリエイターをリスペクトしている
こんな感じでしょうか。一つずつ説明していきますので、ご参考下さい。
音楽が好き
これは必須です。音楽好きでないと作曲はまず出来ませんので、Vocaloidを扱うことはまず無理です。稀に、絵師(イラストレーター)の方でP名がついている方も見えますが、かなり特殊です。
読書が好き
意外かもしれませんが、読書好きというのもボカロPに必要です。特に、詩集や文学好きというのがポイント高いですね。
これは何故かというと、ボカロ曲には歌詞がある為です。作詞をする必要があるので、語彙数を増やす為に本を読むということが大切です。
本好きなら、自然と語彙数は増えていきます。
解らないことは自分で調べて解決出来る
クリエイターは皆さんそうだと思いますが、「解らないことは自分で調べて解決出来る」という方が殆どです。
作品を作っていると、どうしても解らないことが出てきます。その時、他の人に聴いて簡単に解決出来ればいいのですが、分野がニッチ過ぎて解決出来ないことが良くあります。
その時、自分自身でネットを検索したり本を読んだりして解決していく力があるというのが大切です。
単純に、諦めずに最後まで出来る力があるかどうか、という話ですね。
好きなことを続けることが出来る
ボカロPの特徴として、「好きなことを続けることが出来る。」もあります。好きなことというのは作曲やボカロP活動ですが、それを長く続けることが出来るということですね。
僕は結局、5年位続けました。色々あって続けられなくなりましたが、作曲は今でも続けています。
続けていくと、どんどんと自分自身のスキルが上がるんですよね。なので、作曲の実力も上がって良い曲が書けるようになります。
言葉使いに注意を払っている
他の人に対しての言葉使いに注意が払える方は、ボカロPに向いています。理由は上記読書好きの所でお話しした通り、作詞を行うからです。
言葉使いが丁寧ということは、それだけ語彙が豊富で使い分けることが出来るという裏付けになります。
他のクリエイターをリスペクトしている
これは、他のボカロPのファンかどうか、になります。基本的にボカロPは我が強い傾向にあります。
僕の経験からのお話しになりますが、他のボカロPの方と喋っていると自分の曲の事ばかり話される方が見えます。そういう人って嫌われます。
例えば「〇〇という曲のこの部分って、どうやって音の表現しているの?」とか、「お勧めの機材やソフト教えて。」等、話をする時にそういう風に相手をリスペクトする姿勢があることが望ましいです。
まあ、孤高のボカロPも居るので必ずしもという訳ではありませんが、みんなで盛り上がった方が楽しいですよね。
ボカロPに必要なもの

ボカロPには必要なものがあります。以下にそれらを上げていきます。
作曲・作詞スキル
Vocaloidの調声スキル
ボカロP活動にお金がかけられる
動画作成スキル
プロデューススキル
これ位でしょうか。一つずつご紹介していきます。
作曲・作詞スキル
当たり前ですが、ボカロPは基本的に曲を作って発表します(稀に音楽以外でのボカロPも見えますが)ので、作詞作曲スキルが必須です。
しっかりとした曲が出来れば、ファンがつきやすくなります。宜しければ、当ブログの記事もご参考下さい。
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【初心者向け】作曲のコツまとめ
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【歌詞の書き方】作詞のコツまとめ【初心者講座】
Vocaloidの調声スキル
ボカロ調声と呼ばれるものです。「ベタ打ち」と呼ばれる、殆どパラメーターに手を加えないボカロPの方も見えますが、発音改善や歌と曲のミックスダウン等もする必要があり、これらのスキルも求められます。
当ブログの記事で、それに対応しているものがありますので、ご紹介いたします。是非ご覧ください。
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【Vocaloid】ボカロ調声のコツ&テクニックまとめ【ボーカロイド】
ボカロP活動にお金がかけられる
ボカロPは、音楽を作る為に機材が必要になりますので、多少なりともお金がかかります。その為、「ボカロP活動にお金がかけられるかどうか?」というのはとても大事になります。
ですが、お金をかけてばかりで曲を作らないとそれは本末転倒になりますので、「必要なものを買えるお金がある」と言った方が正解かもしれません。
動画作成スキル
必須ではありませんが、動画作成スキルがあると良いでしょう。絵師さんと組んでカッコいい曲動画が出来ると、それだけでかなりPVが稼げます。
また、数は少ないですが、自分自身で絵を描ける方も見えます。最近ではAIもありますので、上手く活用していきたい所ですね。
プロデューススキル
プロデューススキルも必須ではありませんが、あった方が良いでしょう。歌だけではなく、それを取り巻く環境やファンの獲得等、やることは多岐にわたります。
ですが、僕の様に趣味としてノンビリできればいいか、と考えている場合はそこまで必要ではありません。
有名ボカロPになりたい、というのであれば、必須スキルではないでしょうか。
ボカロPになると世界が広がります

ボカロPとなり作品を発表すると、どんどんと自分自身の世界が広がります。
最初はネットだけの繋がりかもしれませんが、イベントや集まりへの参加を通して他の人との関りが広がります。
その広がりの中には、絵師さんをはじめとする他ジャンルのクリエイターとの繋がりも出来るようになります。
それがきっかけとなり、ボカロPになる前には考えもしなかったような世界が目の前に広がります。
僕自身も、ボカロ活動を通じてプロのクリエイターさんにお会いしたり、有名ボカロPさんとコラボレーションが出来たりしました。
ボカロPになって人生を変えよう

ボカロPになって、自分は良い方向に人生が変わりました。世界が広がり、また、自分自身のスキルも上がりました。
色々と出会いや別れを経験し、人間的にも成長出来ました。ボカロPは楽しいことばかりではありませんが、確実に人生が変わります。
もし迷っているなら始めてみてはいかがでしょうか。
さいごに

今回は、ボカロPについての詳しい解説でした。Vocaloid黎明期から知っていますが、とても楽しかった記憶があります。
その辺りを少しでもお伝え出来、興味を持っていただけたのなら幸いです。
繰り返しになりますが、ボカロPになると世界が変わります。迷っている方は、ぜひチャレンジしてみてください。
それでは、ムセキでした。